ZZR400は、かつて川崎重工業から販売されていた中型ツアラーバイクだ。
現在は絶版車となっており、中古価格は30~50万円程度で流通している。
この金額は競合車種と比較して安価である。
なぜZZR400は比較的安価なのだろうか?
この記事ではZZR400が安い理由について解説する。
zzr400が安い理由
流通量が多い
ZZR400は1990年から2007年までの17年間、製造販売されていた。
この販売期間はカワサキ車の中では最も長く、非常に長く愛されたモデルと言えるだろう。
また1985年および86年のベストセラー、GPZ400Rの後継車であり、販売台数も多かったとも言われている。
これらの理由から流通量が多く、中古価格が比較的安価になっていると考えられる。
人気がないため
ZZR400は、元々600cc向けに開発されていたボディーに、ダウンサイジングされた400ccの4気筒エンジンを搭載している。
そのため、乾燥重量が197kgと競合車種に比べ重い割に運動性能が低く、取り回しに難がある。
また、大柄で丸みを帯びたデザインは野暮ったくも見える。
さらに、最近の新車販売台数を参照すると、車検のない250ccクラスが人気となっており、車検の必要なZZR400は倦厭されている可能性がある。
このような理由から、競合車種と比較して人気がなく、安価になっているのではないだろうか?
状態の悪い車両が多い
ZZR400は生産終了から15年以上経過しており、また長距離走行を目的としたツアラーバイクという性格上、流通している車両の中には5万km以上走行している個体も多く見られる。
一般的なオートバイの走行可能距離が3~4万kmであることを考えると、ZZR400には過走行車が多いと推測できる。
また、終売から15年以上経過していることから部品が供給されなくなり、整備が難しくなっていると考えられる。
このように、状態が悪い車両が多く、価格が安くなっている可能性がある。
zzr400の口コミ
まとめ
上記のような理由からZZR400は競合車種に比べ、価格が安い傾向にあるようだ。
一方で、裏を返せば今や貴重になった中型4気筒車を割安な価格で入手できるということでもある。
ZZR400は、リアシートに備えられた荷掛けフックやカウル内側に備えられた小物入れなど、ツーリングライダーに嬉しい装備を満載した唯一無二の400マルチツアラーだ。
今後この車両も、他の旧車と同様に値上がりする可能性がある。
購入するなら今がチャンスかもしれない。